2005年当初、ウェブを活用した情報発信が思うように出来ずにいました。その背景には制作発注のハンドリングと運用面での慢性的な人員不足がありました。またウェブを活用していなかった当時でもある程度の来館者数が確保できていたため組織としてウェブの重要性の認識にバラツキがあり十分な予算の確保も出来ていませんでした。
依頼をうけ、まずはUNIPHでは訪問とヒアリングを重ねブランドイメージの共有するところからはじめました。そこから得られたイメージを元に、複数のプロトタイプを提示し制作特有の「どんなものが出来るかわからない」という不安を払拭し「完成形のイメージを共有」する制作フローを採用しました。
またウェブサイト全体のボリュームに対して定期更新を行うコンテンツと更新しないコンテンツの「集中と選択」を行い、制作の過程で、更新するコンテンツは運用面での費用圧縮を視野に入れた作り込みを行いました。納品後も時間をかけ運用体制を共に作り上げることに注力しました。
ウェブサイトの存在価値の共通認識を醸成するために目に見える形で顧客と結びつく事が出来るよう、クーポンの導入などのソリューションを提案・実施しました。
依頼をうけた当時、ウェブサイトの更新は2、3ヶ月に一度程度でしたが、更新体制が整い適時情報を発信してゆくと徐々に更新頻度も増し、会社の内外でウェブサイトの存在価値を高めることに成功しました。
制作前のアクセス数に対し、1年後は4倍のPV数を確保するにいたりました。3年後に大幅なリニューアルを経てアクセス数は2012年現在、平時では10倍程度(2005年比)で推移しています。
現在では同業他社に先駆けてソーシャルメディアの導入も行い、プロモーションの幅も広がりイベントへの集客に活用するなど先進的な事例として取り上げられています。