【背景】

幼保一元化の流れの中で、幼児教育への民間企業の参入も増えてきた近年、園の保育理念を「見える化」させ、同時に明確な特色を持たせることで独自性の強い価値のブランディングすることが求められるようになってきました。

【活動内容】

幼稚園の理念や方針をより一層具現化するために、800坪の土地を借り、400坪にサッカーコートを整備、残り400坪に農地、田んぼ、ビオトープを整備、また木登りのできる木を植栽することで、園の理想の保育を実現できる教材として利用するプロジェクトを企画しました。

ランニング面ではコストを抑えるために、サッカーコートを協働するスクールへ貸し出し、一部にあてることで安定した運営基盤を確保しました。

また農地を中心に、子どもと親のつながれる学びの場の創造として、年に3回、園児及び父兄を招き、ビオトープ管理士による生き物の観察会や収穫祭を開催、毎回約100名近い参加をいただき、子どもだけでなく、親に参加してもらうことで、「親子での学びの場」として活用しています。

また食育の観点から、農家の方をお招きして、食の安全についての話を現場の目線からしていただくことで、親子で食育への意識を高めるなど、ハード面だけでなくソフト面の充実により、新たなコミュニティを創造を図りました。

【成果】

成果として、子どもたちの教育の一層の充実することで在園児童及び父兄のより一層のつながりを強くし新たなコミュニティが生まれました。またブランディングと特色付けを行うことで入園希望者も増え、園児募集にも大きく貢献しました。

※2011年全国ビオトープコンクールにて日本生態系協会賞を受賞しています。